貴金属買取のトラブル急増中!?その原因は?

貴金属買取のトラブル

最近、貴金属買取を巡ってのトラブルが多発しています。
なぜこのようにトラブルが頻発しているのでしょうか。そこにはある理由があったのです。

 

こちらではトラブルの実情とその原因に迫っていきます。

 

なぜ貴金属買取でトラブルが増えているのか

 

貴金属買取では、買取価格等への不満や買取業者の対応への不満などからトラブルが発生しやすくなっており、年々その数も増えています。
2009年には年間数十件に満たなかった国民生活センターへのトラブル相談件数は、2010年を境に急増。年間数千件を超える件数で推移しています。

 

なかでも訪問購入と呼ばれる貴金属の買取でのトラブルが多く、2013年には7.162件、2014年に7,820件、2015年に8,602件、2016年に8,648件と年々増え続けています。
このうちの約7割が60歳以上の高齢者ということもあり、買取業者がこのような比較的年齢層の高い世代をつけ狙っている可能性もあるのです。

 

では実際のトラブル事例を見ていきましょう。

 

貴金属買取のトラブル実例

終活を考えていたAさんは、ある日突然かかってきた電話の主からこんな提案をされました。
「不用品ありませんか?」
終活を考えていたところだったからちょうどいい、来てくださいと業者に訪問買取の依頼を行いました。
後日、業者が自宅を訪問。使わなくなったゴルフクラブや靴などを見てもらっているうちに、業者からこんな提案が。
「貴金属とかも買取ますよ」
貴金属か、そういえば箪笥のなかに金貨や付けなくなった指輪があったっけな。売るつもりはないけど、ちょっとみてもらおうか。
と考えたAさんは業者に貴金属類を見せてしまいます。
「うーん、かなり古い物ですね。じゃあ全部で3万円ではどうですか?」と勧誘してきました。
いやいや、売るつもりはなかったものだからそれは置いて行ってよ、と一度は断りを入れました。しかし業者はこのように言います。
「じゃあ、これ全部もっていくので5万円でどうですか?」
終活を意識してたくさんの品物を業者に査定してもらったAさん。相当な量の品物を前に、元に戻すの大変だ。仕方ないからお願いしようかなと考えてしまったのです。
契約が成立し、契約書というにか簡素な領収書を貰い、5万円を置いて業者は帰って行きました。
ところが後日、Aさんは後悔の念にさいなまれます。
売るつもりがない物を売ってしまったという後悔です。
妻からもらった指輪だけでも取り戻したい、と考えたAさんは業者から渡された名刺に書いてある電話番号に電話をしました。買取のあった日から3か月以上が経っていました。
担当者を出してもらい事情を説明すると、すでに指輪はなく、別の業者に転売してしまったとのこと。
転売先を聞き出したものの、結局指輪は戻ってこないまま、Aさんは途方に暮れてしまったそうです。

 

このケースではトラブルにつながる買取業者の不備がいくつか見られます。
まず、不用品買取と言って訪問したにもかかわらず、貴金属を買い取ったこと。これはルール違反です。
また買取の際に領収書だけしか渡していませんので、購入価格や種類を示す契約書の交付義務違反に当たります。また買取の際にクーリング・オフができる旨を説明しておらず、こちらも告知義務違反になります。
Aさんは買取の際にクーリング・オフの説明を受けていれば、3か月も悩んだ末、ようやく業者に連絡することもなかったでしょうし、指輪も戻ってきたはずです。

 

貴金属買取トラブルの原因とは

貴金属買取におけるトラブルの原因は以下の通りです。

 

1.コミュニケーション不足

売り手となる消費者と、買い手となる買取業者のコミュニケーションがうまくいっていない場合、トラブルの元となります。
たとえば、買い取ったものに対して8日間は返品できるというクーリング・オフの説明をせず、返品の機会を逃してしまったというケースもこれにあたります。
また営業に来た業者が高圧的で、怖くなり、買取を断ることが出来なかったというケースも見られます。貴金属があれば見せてください、と言われ売るつもりはなかったのに、2万円を置いてすべて持って行ってしまったという事例も実際発生しています。
このように、売り手と買い手のコミュニケーション不足も、トラブル発生原因の一つです。

 

2.買取業者の悪意

買取業者が最初から悪意を持って取引に臨んだ場合、つまりウソをついたり、言うべきことを言わずに言葉巧みに誘ったり、相場とかけ離れた買取額を提示するなどして、買取を行った場合、高い確率でトラブルに発展します。
悪意のある業者は、売り手に対し会社の所在地や電話番号など、後で連絡の取れる情報を伝えていない場合もあり、売ってしまったものを取り返そうとしても不可能というケースもあります。
このような業者は最初から「儲けてやろう」「ダマしてやろう」としか考えていませんから、トラブルが起きて当然です。

 

3.法律への無理解

買取業者が買取を行う際に、法に照らしてやらなければいけないこと、やってはいけないことへの無理解が見られるケースもあります。
たとえば売りたくない、と言っているのにしつこく迫ったりだとか、クーリング・オフの期間中にも関わらず返品に応じないなど、してはいけないことをしている業者をたまに見かけます。こうした法律への無理解もトラブルの元と言わざるを得ません。

 

このように貴金属買取のトラブルは複数発生しており、その数も年々増加傾向にあります。
こちらでご紹介したトラブルをふまえ、被害に遭われないように用心してください。

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